Q1 園芸の本によく、堆肥とか腐葉土とかありますが実際買ってきてみるとほとんど変わりがありません。堆肥を入れたら肥料は入れなくても良いのですか？いつも家庭菜園をする前に悩んでしまいます。できれば、無農薬で化学肥料を使わずに安全な物を作りたいと願っています。
A 腐葉土はクヌギ、ナラなどの落葉樹やカシなどの常緑樹の落ち葉を腐らせたもので、土をふかふかにして根の発育をよくする改良土壌の一種です。基本用土の畑土や赤玉土に混入することによって理想的な培養土にすることができます。
市販の腐葉土には「山どり品」といって山から掘ってきたものがあります。これには松葉やゴミが混入しているので、気をつけましょう。
堆肥は、腐葉土と同様の改良土壌の一種です。牛糞堆肥、バーク堆肥などというように、牛糞やバークを堆積して腐らせたものです。
牛糞堆肥は肥料分を含んでいるので、使い方によっては植物に大変有効です。
ただし腐葉土も堆肥も、チッ素分は多く含みますが、リン酸やカリが欠けているので、それらはほかの肥料で補う必要があります。
有機肥料だけで育てたいのなら、鶏糞や魚粉、骨粉はリン酸、カリをよく含んでいるのでおすすめです。また草木炭もカリをよく含みます。
こうした有機肥料だけを使って、昔ながらの方法で
野菜をつくることは十分可能です。
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Q2 コーヒーかす、卵の殻が畑の土作りにとても良いと聞きました。どんな風に使ったら良いのか教えてください。
A コーヒーかすや、卵の殻は有機物ですから腐敗すれば立派な土になります。しかし、コーヒーかすは油分を多く含んでいるのでなかなか腐りません。マルチングなどに使うのならよいかも知れませんが、肥料や改良土として使うのには少し時間がかかりすぎて無理かも知れません。卵の殻は土とよく混ぜて、油かすなどを振りかけて醗酵を促せば、短い期間に分解し、肥料として役立ちます。
Q3 生ごみ処理機で作った堆肥のもとを使い、赤だま土や腐葉土に混ぜた土を使いバジルを植え付けたところ小さな虫がたくさん出てきました。今、ゴミ袋に入れて日光消毒していますが、乾燥させて生ごみ処理をするものの堆肥の作り方を教えてください。
A 堆肥をご自分で作るとは大変良いことです。虫がわきますが、ハエ類の幼虫（ウジ虫）だろうと思います。堆肥をビニールの袋に詰めて、口を縛って太陽の下に１０〜２０日程さらして下さい。夏には中の温度が５０℃以上になってほとんどの虫は死滅します。これを使用すればよいでしょう。
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Q4 養護学校で腐葉土作りに挑戦しています。
木の多い学校で、落葉はすぐに集まります。畑の土と落葉と牛糞堆肥、米ぬか、発酵促進剤を何層にもして積んでいます。１０日ばかりしましたら、白いカビみたいなものが土の中から出てきました。緑でも黒でもなく白なので、これは「カビ」ではなく「菌糸」だと固く信じているのですが不安です。このまま様子を見れば良いのでしょうか。
A 丁寧な腐葉土の作り方です。このまま2〜3度切り返しをして雨に当てないように管理しましょう。来年には素晴らしい腐葉土ができるでしょう。白いものは菌糸だと思います。心配いりません。むしろ、たくさん出たほうが醗酵が進みます。
Q5 硫安はアルカリ性ですか。
A 硫安はかなり強い酸性を示す化成肥料です。
Q6 今狂牛病の肉骨粉ってとっても危険ですよねで、園芸に使う骨粉ってどうなんでしょう？ウチにある２０kg袋の表示を見ても詳しい成分が書かれていないので、なんだかどうしていいものやら困っています。今そんなに骨粉を使う時期ではないので とりあえずはいいのですが…。
A 大変厳しい質問です。牛の異常たんぱくは体内に入らなければ大丈夫と思い、花咲かおじさんは普通に使っています。ただし、目や鼻から入らないようにはしています。地中に入って腐敗すれば大丈夫と勝手に思い込んでいます。
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Q7 醗酵とんぷんの内容成分について質問します。
T-N(3.52％)，NH4−N(1.04％),NO3-N(0％)，T-P(9.28％)，T-K(2.84％) という成分内容が袋の表面に書かれています。N，P，Kはチッソ、リン、カリと言うことは分かるのですが、その前についているT、NH4、NO3の意味が分かりません。T-N，NH4-N，NO3-Nの違いを教えてください。EC(1：10)−5.23という成分内容についても教えてください。
A 恵泉女学園園芸短期大学 小林幹夫先生にご回答いただきました。
TはTotal（総量）の意味です。T-Nで窒素の総量を示します。
NH4−Nは窒素の供給源がNH4の形であるということ。つまりアンモニア態窒素から窒素を供給していることを示します。
NO3-Nは窒素の供給源がNO3の形であるということ。つまり硝酸態窒素から窒素を供給していることを示します。土壌中にはアンモニア態窒素と硝酸態窒素の状態しか窒素は存在しません。なので、質問の醗酵とんぷんの成分表示は醗酵とんぷんに含まれる窒素（N）、リン酸（P）、カリ（K）の重量は（％）は、N:P:K=3.52:9.28:2.84であり、総窒素量3.52％のうち1.04％がアンモニア態窒素であることを示しています。
ただ、この場合NO3-NがT-NからNH4−Nをひいたもの、3.52−1.04＝2.
ECとはelectric conductirity（電気伝導度）の略号です。土壌中の水には肥料などの塩類がイオンの形で溶けているのですが、その塩類の量が多いと土壌の電気伝導度が高くなります。EC(1：10)−5.23 とは醗酵とんぷん1に対して水10を加えて出た水のECの値です。通常の肥沃な土壌が0.5前後なので、醗酵とんぷんは通常の肥沃な土壌に比べて約10倍の肥料分（塩類）を持っていることを示しています。
Q8 ルートンとナフタレン酢酸（NAA）はおなじですか？また、ルートンは葉挿しにも使えるでしょうか。
A ルートンとは商品名で、細胞分化の植物ホルモンです。葉挿しにも使えます。ルートンの箱にナフチルアセドアミドと書いてないでしょうか？その成分がナフタレン酢酸なので、書いてあれば同じと見てよいでしょう。
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