Q1 園芸の本によく、堆肥とか腐葉土とかありますが実際買ってきてみるとほとんど変わりがありません。堆肥を入れたら肥料は入れなくても良いのですか?いつも家庭菜園をする前に悩んでしまいます。できれば、無農薬で化学肥料を使わずに安全な物を作りたいと願っています。
A 腐葉土はクヌギ、ナラなどの落葉樹やカシなどの常緑樹の落ち葉を腐らせたもので、土をふかふかにして根の発育をよくする改良土壌の一種です。基本用土の畑土や赤玉土に混入することによって理想的な培養土にすることができます。
市販の腐葉土には「山どり品」といって山から掘ってきたものがあります。これには松葉やゴミが混入しているので、気をつけましょう。
堆肥は、腐葉土と同様の改良土壌の一種です。牛糞堆肥、バーク堆肥などというように、牛糞やバークを堆積して腐らせたものです。
牛糞堆肥は肥料分を含んでいるので、使い方によっては植物に大変有効です。
ただし腐葉土も堆肥も、チッ素分は多く含みますが、リン酸やカリが欠けているので、それらはほかの肥料で補う必要があります。
有機肥料だけで育てたいのなら、鶏糞や魚粉、骨粉はリン酸、カリをよく含んでいるのでおすすめです。また草木炭もカリをよく含みます。
こうした有機肥料だけを使って、昔ながらの方法で
野菜をつくることは十分可能です。